インレーブリッジの為 むし歯になり、神経を取る事になってしまったケースです。
本来、ブリッジにするのであれば
全部金属で覆う冠にするか、頬側の歯質を残した4/5冠にしなければ
必ず外れるか、ゆるみ、むし歯になってしまいます。
患者さま側に立てば、できる限り歯質を削らない方が良いのですが
ブリッジに関しては、ミニマムのインレーブリッジでは必ずゆるみ
隙間から虫歯となってしまうのです。
昔、数ケース装着したことがありますが、ゆるみ、外れ
むし歯になってしまったことがありました。
それ以来、インレーブリッジはやめてしまいました。
結果、ゆるんだまま 装着されていると、患者さまは気付かづ
虫歯がひどくなっている事が多いからです。
今回は、患者さまに手前の歯を大々的に削るか
インプラントを取り込んだ治療にするか選択していただきました。
その結果、手前の歯はミニマムに修復
欠損部はインプラント、大臼歯は根管治療を行う事としました。
術前
≪左のレントゲン≫
インレーブリッジ直下に歯髄に達する虫歯が確認できます。(→の部分)
≪右のレントゲン≫
ポンティック部分(欠損部)の骨の高さがなく上顎洞が近接している(↓の部分)
術直前欠損
断層撮影
≪左の写真:術前≫
上顎洞底の部分が確認できる。この部分の骨の高さがないのがわかる。
≪右の写真:術後≫
インプラント底部が上顎洞に突き出ているが周囲が
骨様物質(↓の部分)に覆われている
術後のレントゲン
ソケットリフトによりインプラント先端周囲が白濁した骨様物質に
覆われているのが確認できる。
術後の口腔内
頬側の角化粘膜が少ないため口蓋側から頬側根尖相当部方向へ
角化粘膜の移植を行った。(歯肉弁根尖側移動術)
この状態で10週間治癒を待ち、ヒーリングキャップを外し型どりをしていきましょう。