昔から 定期的にいらしていた患者さまが、
歯肉が腫れた との事でて 久しぶりに来院されました。
小さなレントゲン(デンタル)と大きなレントゲン(パノラマ)を
撮影してみると手前の根に何やら怪しい影が...
根の治療をしようと 冠を外してみると
そこには 何やら 見てはいけない線が...
そう、ひびが入っていたのです。
≪パノラマ≫
矢印の部分に黒い透過像が確認できます。
≪デンタル≫矢印の部分に影が確認できます。
ひびが入っていたので、この根は使えるかどうか?
歯科用CTを撮影してみました。
すると...
≪歯科用CT画像≫
右の根の部分に大きい黒い影が見え、左の根にも
従来のレントゲンでは見えなかった黒い影が映っていました。(右上の画像)
そして、根尖から上に向かって
すなわち ひびに沿って骨がなくなっていました。(左上の画像)
3D画像では分岐部の骨が全くなくなっているのが確認できます。(右下の画像)
このような状態では根幹治療を行っても成功はしないので
保存不可のことを説明させていただき、抜歯させていただきました。
抜歯後、採れた歯根膿胞です。
大きいほうは直径約8mm程ありました。
小さいもので3mm程度。
こんな物があごの骨の中で育っていると考えると...
抜歯前の相談の結果、 2~3ヶ月後にインプラント治療を行うことになりました。
この後、インプラント治療もがんばりましょうね!!!!
今までは、従来のレントゲンで審査・診断をしていましたが 歯科用CT導入後
画像を見てしまうと 今の保険治療の限界が見えてきますね。
早く 保険認可が下りると より良い審査・診断ができるようになるのですが...