何じゃこりゃ~!!!   歯根破折&歯根膿胞

 昔から 定期的にいらしていた患者さまが、

歯肉が腫れた との事でて 久しぶりに来院されました。

 

小さなレントゲン(デンタル)と大きなレントゲン(パノラマ)を

撮影してみると手前の根に何やら怪しい影が...

根の治療をしようと 冠を外してみると

そこには 何やら 見てはいけない線が...

そう、ひびが入っていたのです。

 

≪パノラマ≫

矢印の部分に黒い透過像が確認できます。 

pan.jpg.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪デンタル≫矢印の部分に影が確認できます。 

den.jpg.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

ひびが入っていたので、この根は使えるかどうか?

歯科用CTを撮影してみました。

すると...

 

≪歯科用CT画像≫ 

 右の根の部分に大きい黒い影が見え、左の根にも

従来のレントゲンでは見えなかった黒い影が映っていました。(右上の画像)

そして、根尖から上に向かって 

すなわち ひびに沿って骨がなくなっていました。(左上の画像)

 3D画像では分岐部の骨が全くなくなっているのが確認できます。(右下の画像)

 46-3d.pdf.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような状態では根幹治療を行っても成功はしないので

保存不可のことを説明させていただき、抜歯させていただきました。

抜歯後、採れた歯根膿胞です。

大きいほうは直径約8mm程ありました。

小さいもので3mm程度。

こんな物があごの骨の中で育っていると考えると...

wz.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜歯前の相談の結果、 2~3ヶ月後にインプラント治療を行うことになりました。

この後、インプラント治療もがんばりましょうね!!!!

 

今までは、従来のレントゲンで審査・診断をしていましたが 歯科用CT導入後

画像を見てしまうと 今の保険治療の限界が見えてきますね。

早く 保険認可が下りると より良い審査・診断ができるようになるのですが...

 

 

  カテゴリ:歯科用CT