右上の第一大臼歯が残根の為 抜歯した患者さまです。
奥の歯がなく、ブリッジにできないので
義歯かインプラントの選択しかなく 両方の説明をさせていただき
インプラントを選択されました。
ただし、通常のインプラントと同様に ただ埋入する という事は出来ない為
上顎洞挙上術(サイナスリフト)の併用も説明させていただきました。
≪術前レントゲン≫
インプラント埋入部分(矢印の部分)の骨幅が2ミリ程度しかありません。
≪術後レントゲン≫
インプラントが埋入され 周囲が代用骨によって
白くドーム状(矢印の部分)になっているのが確認できます。
なんとなくわかりますかね?従来のレントゲンの確認はこのくらいの画像です。
≪術前歯科用CT≫
インプラント埋入部位の上顎骨が薄い状態(矢印の部分)です。
≪術後歯科用CT≫
左の矢印の部分の骨をピエゾサージェリーで削除し
上顎洞粘膜を挙上後、骨代用物質を填入しインプラントを埋入した画像です。
自家骨にしっかりとサポートされ軸も良い方向に向いていることが確認できます。
従来のデジタルレントゲンと比べても 明らかに違いがわかるかと思います。
歯科用CTを導入する前は 2次元の断層画像を使用していましたが
いかんせんポジショニングが難しく 再撮の必要がありました。
今年 歯科用CTを導入してからはストレスフリーとなり
術前 術中 術後 容易に撮影することができるようになりました。
現在主流となっているデジタルレントゲンと歯科用CTを比較すると
比べ物にならないかと思います。
(術後レントゲンの白いもやもやと術後歯科用CTの明確な画像を
比較していただくと明らかに違いがわかるかと思います。)
今となっては 必須アイテムですね!!
ぜひ、インプラント治療は歯科用CTを備えている病院を
受診する事をお勧めします。
患者さまの安全のために 高価な機械を導入しているわけですから。
アバウトな治療ではなく 明確な治療をお勧めします。