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『不要な歯茎からiPS細胞作製』

阪大などのチーム

 

 歯周病やインプラント(人工歯根)手術で切り取られ不要になった歯茎から、

iPS細胞(人工多機能性幹細胞)を作り出すことに大阪大などの研究チームが成功した。

ほおの表面の皮膚を切り取る通常の方法に比べて患者の負担が少なく、

将来の「iPS細胞バンク」で使う細胞になる可能性があるという。

 

 阪大の江草宏助教は、歯茎が皮膚よりも増殖能力が高く、

傷が治りやすいという特性を持っていることに着目。

阪大歯学部付属病院を受診した男性患者(24)の同意を得て、

治療で取り除いた3ミリ程度の大きさの歯茎の組織を採取した。

 

 京都大の山中伸弥教授らと共同で、歯茎の細胞にiPS細胞を作るのに必要な

四つの遺伝子を入れると、神経、軟骨、腸管などになれるiPS細胞ができた。

またマウスを使った実験では、皮膚からiPS細胞を作るよりも

歯茎から作ったほうが効率が7倍高くなったという。

 

 江草さんは、「もとは捨てられていた組織。患者の負担が少ないうえ、効率よくiPS細胞ができた」

と話す。将来的にはあごの骨や歯の再生、病気の解明などにつながると期待される。

14日付米科学誌「プロスワン」(電子版)に掲載された。

 

朝日新聞 (夕刊) 2010年(平成22年)9月15日 水曜日 より 

 

 

 

 

 

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