皆さんいかがお過ごしですか?
先日の夕刊に こんな記事が掲載されていました!!
階段は足腰の鍛錬に最適
「老化は足から」。まさに至言である。
加齢にともなう筋力低下は、上半身よりも下半身が大きく、
要介護となる大きな要因に、下肢筋力の低下がある。
年をとり体が弱っても家の中にいれば不便を感じないが、
外出先で上の階へは、階段よりも、ついついエレベーターか
エスカレーターを探すようになる。
普段から1段飛ばしで階段を上ると下肢筋力の維持、向上ができる。
1段飛ばしの上りは片足立ちが連続し、平衡感覚の訓練になる。
続けて5~6階以上だと、心肺機能のトレーニングにもなる。
上りでは、姿勢に気を付けたい。腹筋はピンと伸ばして、あごを引き、
おへそをへこませ、腹筋に力を入れると、足が上がりやすくなる。
前かがみの姿勢にならないように注意し、腕もしっかり振った方がよい。
上っている途中で、体の後ろ側の筋肉(脊柱起立筋、大臀筋、ハムストリング)の
収縮を常に意識できると、上級者である。
1段飛ばしではないが、米国のパッフェンバーガー博士は、
日常生活で1週間に計55階以上階段を上る人は、20階以下の人と比べて、
死亡率が33%低下することを報告している。
1日にすると8階(階段の数で約150~160段)になるから、
通勤や買い物のついでに、こまめに実践してみてはいかがだろうか。
(筑波大教授 田中喜代次)
2010年(平成22年)12月20日 月曜日 朝日新聞 夕刊