国内最大の感染症といわれるウイルス性肝炎に対し、
厚生労働省は10日、全国民が少なくとも1度はウイルスの有無の
検査を受けられるように態勢を整える方針を決めた。
来年度から市町村が実施する出張検診や、
患者の治療相談に応じるコーディネーターの育成といった事業を始める。
患者団体や専門医らが参加する協議会が同日開かれ、
肝炎対策基本法に基づく指針としてこの方針が了承された。
ウイルス性肝炎は血液などを通じて感染する。
肝臓の細胞が壊れ、慢性肝炎、肝硬変、肝がん へと進行する。
しかし、ウイルス検査は、市町村、事業主など実施主体が異なり、
どれくらいの人が検査を受けているか実態は分かっていない。
感染経路も多岐にわたり、症状が出るまで感染に気付かないことも多い。
このため指針は
「全ての国民が少なくとも1回は検査を受けることが必要だ」
と指摘している。
2011年2月11日 金曜日 朝日新聞より
この記事は これからの肝炎患者の予防へと
大きくつながる一歩になるかもしれませんね。
B型、C型を合わせると国内の感染症者は300万~370万人おり、
年間約4万3千人が亡くなると推定されている。