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歯周病治療について

エムドゲインゲル

エムドゲインとは?

歯周病とは、歯を支えるまわりの組織(歯周組織)に起こる病気です。比較的軽い状態であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができます。しかし炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要となります。この手術の際に歯周組織再生用材料という手術治療を補助するための、歯科用材料が使われることがあります。
エムドゲインゲルとは、この歯科用材料にあたります。

新しい歯周組織再生用材料

エムドゲインゲルはスウェーデンのビオラ社で開発された新しいブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料です。主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)には、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするタンパク質の一種が使用されています。現在の科学水準に基づく高い安全性の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもので、2005年5月現在、世界39ヶ月ヶ国でしようされています。

エムドゲインゲルを使用した治療方法について

歯周ポケットの測定

1) 検査

  歯周組織の状態を調べるために、歯周ポケットの深さを計ったり(右図)、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います。エムドゲインゲルを使った治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さまの健康状態によっても異なりますので、担当医とよく相談して下さい。


2) 歯周外科手術

  手術は麻酔をかけて行います。まず最初に治療する部分の歯肉を切開し、剥離します。次に歯根表面の清掃を行い、エムドゲインゲルを塗布します。最後に切開した歯肉部分を縫合し、手術は終了です。手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。抜糸は手術日から2~6週間後に行います

1, 歯肉の切開 2, 歯肉の剥離 3, 歯根表面の清掃
図-1 図-2 図-3

4, エムドゲインゲルの塗布 5, 縫合
図-4 図-5

3) 手術後の注意点

  手術創は速やかに治癒しますが、手術部分の歯磨き等は担当医の指示にしたがって下さい。また指や舌で手術部分を触らないでください。また、手術後の感染を防ぐために、術後3~6週間は消毒薬で口の中をよく洗浄するようにします。抗生物質が処方された場合、担当医の指示にしたがってください。

定期的な受診について

機能的な歯周組織を取り戻すまでには、数ヶ月から1年程度かかります。歯周組織が再生する期間、および程度は個人差があり、歯周病の進行具合によっても異なります。術後のスケジュールの詳細も患者さまによって異なりますので、担当医の指示に従い、必ず定期的な検査を受けるようにして下さい。治療が終了した後も、口の中の衛生状態を担当医に定期的に検査してもらうことをお勧めします。

歯周病を再発させないためには、歯や歯の周りをいつも清潔に保つことが大切です。担当医と相談しながら、いつまでも自分の歯を大切にしてください。

GTRメンブレン

従来の歯科治療法

歯の支持組織の破壊の程度により、治療方法は異なります。もしも、病気がまだ初期の段階であれば、歯の表面を清掃することで、手術をしなくても組織の炎症をなくすことができます。破壊が進んでしまい、深い歯周ポケットができている場合には外科手術によりプラークや歯石を取り除きます。歯周ポケットを浅くし、感染した組織を取り除くことにより、清掃しやすい健康な歯になります。しかし、歯の支持組織が元に回復したわけではなく、歯を機能的に支えることができるかどうかは確かではありません。また、歯肉は本来の位置より低くなってしまうため、歯が長く見えるようになります。最近まで、歯の支持組織を再生することはほとんどできませんでした。

従来の治療法

従来の治療法


再生法(GTR法)による新治療法

歯周治療の最終目的は病気の進行を止め、元の健全な状態に組織を回復させることです。1980年代の初頭に、歯を救う新しい治療方法の研究がスタートしました。その結果、歯周病の全く新しい治療方法として、歯の周りに必要な組織を再生させて、歯の支持構造をできる限りもとの状態に戻すという再生法(GTR法)が確立され、1990年代になってから世界中で広く応用されるようになりました。

再生法

再生法


あなた自身の生体再生能力を利用

歯周病で破壊された歯の支持組織(繊維組織や骨)は、その原因を除去すれば再生しようとします。しかし、患部を清掃した後に何もせずそのまま治癒を待つと、必要な支持組織が再生する前に別の軟組織がそこに入り込み、うまく行きません。そこで、ポケットの内部を清掃した後に、メンブレンを設置し、外からの不要な組織が進入しないように防御します。そうするとメンブレンの下には歯の支持組織が再生を始めゆっくりと成長していきます。

再生法

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