納得の一本

今日は、私が衝撃を受けたレントゲン写真についてお話します。

本来、歯科医は神経を取った後、必ず神経の入っていた管を

根充材(ゴムのような物)で根尖まで満たす治療を行います。

これは、管に空洞が残っていると、そこで細菌が増殖し

骨を溶かし腫れや痛みを出すからです。

今回のケースは、補綴物(被せ物)を外すと、中には何もなく

ファイル(根を削り、拡大する針)で簡単に根尖まで到達できてしまいました。

なぜ、前医は簡単に開ける事が出来たのに

きちんとした処置を行わなかったのか。。。

症状こそなかったので今回は大丈夫でしたが、

このようなケースは、顔面が腫れたり、咬み合わせる事が出来ないほど

痛みを発する事がよくあります。

生きている神経を取った場合は、必ず細くても根尖に

到達する管が必ずあります。最初に神経を取った歯科医によって

その歯の運命が決まってしまうといっても過言ではありません。

患者さまに「あと何回で終わりますか?」とよく聞かれます。

神経を取った場合、大体何回ですと答えられますが

再治療の場合ですと、前医の治療によって大きく左右されます。

ハッキリ言って読めない事があります。

こちら側としても、できる限り回数をかけたくないのですが

無責任な根の治療を終わらすせる歯科医には

絶対になりたくありません。

根の治療は時間がかかるのもと思って

お付き合いください。

せっかく治療するのですから、患者さまにとっても

私にとっても、「納得の一本」を提供したいんです!

 

治療前

2008.04.09konchi1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根管内に根充材が全く見られない。

 

治療後

2008.06.11konjuu1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根尖まで根充材で綺麗に満たされている。

 

 

 

  カテゴリ:根管治療