メタルフリーブリッジ(ノンメタルブリッジ)&金属アレルギーについて

以前からブログに載せようと思いつつ

全く載せていなかったので、みなさんにご紹介させていただきます。

 

皆さん 金属を使わないブリッジをご存知ですか?

 

その紹介の前に、ちょっと脱線...

保険治療の場合、詰め物は12%パラジウム合金を使用しますが

これには色々な金属が含まれている為、アレルギー反応が出る可能性があります。

特に最近、金属アレルギーに関してテレビや雑誌に取り上げられ

一般の方たちへその危険性が紹介されてきています。

 

一般的にどんな金属でもアレルギー反応は起こります。

皆さんが安全だと思っている 『』 でもです。

これは、その人がどの金属に対してどれぐらい許容量があるかによって

反応が出やすいかどうかという 個体差(個人差)によるものです。

金に関しては通常、金属類の中で最も許容量が多い部類に入り

生体親和性が良いとされています。

しかし、許容量の多い人が 多いだけであって 少ない人もいます。

このような人が金に反応してしまいます。

 

今まで、若い頃からシルバーや金属メッキのアクセサリーが大丈夫で 使用していた人が

急に かぶれたりするアレルギー反応が出始める事もあるかと思います。

これは、体の中に蓄積された金属イオンが許容量を超え、

アレルギー反応として出たためです。

特に、夏場は汗をかくため アクセサリー類からイオンとして

体に吸収され アレルギー反応が出やすい季節となります。

特に女性は、思い当たることが多いのではないでしょうか?

そして、普段使っている化粧品が急にダメになることがありませんか?

 これも化粧品の中に含まれている細かい金属粒子によるものです。

 

では金属アレルギーを防止するにはどうしたらよいか!!!

答えは簡単です!

金属をできる限り ≪体に入れない(イオンとして)≫ ≪体に触れさせない≫ です。!!

でも可能か?

たぶん無理です。〈特に女性は。化粧しますものね!!〉

ではどうするか?

 一番簡単な予防は、アクセサリー類をできる限り外す。そして、できる限り化粧をしない!!

う~ん。厳しいかも... という人も多いかと思います。

でも、それだけではだめです。

 

口の中をお忘れでは?(やっとメインの話ですね!!)

 

口の中にある金属類を金属アレルギーのない物に変えることです。

 

ところで、何故口の中?

口の中は 常に唾液によって濡れているため 入っている金属が

金属イオンとして溶解しやすく体内に吸収されやすいのです。

 

金属アレルギーのない物とは? 

今一番アレルギーの少ない治療法としては セレミック修復が一番かと思います。

ガラスの結晶なのでイオンになることがなく、体内に吸収されることがない物質です。

 

メインなのに短い話&終わり!!!!

 

という事で、当院ではセラミック修復をお勧めしています。

通常 高価であったものが セレック導入によりお手軽に。

あまり強度がなく ブリッジにむかなかったものもウォルセラムを使用する事により

メタルフリーの補綴・修復物が可能となりました。

 

下の写真はウォルセラムを使用したオールセラミックスブリッジです。

以前、他院にてメタルボンド(金属にガラスを焼き付けた冠)ブリッジをセットしていましたが

根の治療をしなければばらず、治す事に。

今の物(術前)のようなものではなく 時間がたち、歯肉が退縮しても

綺麗なままであり続けるものを という事で

ウォルセラムフレームのオールセラミックスブリッジによる補綴・修復処置を行いました。

歯肉が退縮しても金属を使用していないので黒い歯ぐきにはなりません。

歯根が黒い場合は無理ですが...

 

術前                            術後

術前正面.jpg

術後正面.jpg

 

 

 

 

 

 

 

術前側面                          術後側面

術前側面.jpg

術後側面.jpg

 

 

 

 

 

 

 

術前咬合面                         術後咬合面

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色は明るめが良いという事で少し明るくしました。

この方は 現在 下顎の小さい虫歯をセレックにて修復処置しています。

予算が出来たら、反対側も変えていきたいと…

お待ちしています。

 

さて明日は、昼から明治座で 『三平物語 を観に行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

  カテゴリ:オールセラミック, 審美