歯根破折をおこし、抜歯になったケースです。
頬っぺた側の歯肉が腫れたとの事で 来院され
根の治療かな?と思い 冠を外し 根の治療を始めようとした時
そこに 見てはいけないものが、見えていました。
そう それは 破折線!!!
見事にひびが入っていて そこに沿って骨吸収が起こっていたのです。
≪ 術前 ≫
上の→の部分に破折線が、下の矢印にフィステル(膿の袋)が確認できます。
≪ 拡大写真 ≫
←の部分に破折線が白いラインで確認できます。
≪抜歯後の状態≫
≪ オペ時 ≫
頬側(左側)の骨が委縮し痩せています。 インプラントの側面が見えてしまっています。
≪ 骨造成 ≫
インプラントが見えている部分に骨代用物で補填・造成します。
この後、吸収性膜で歯肉からブロックします。
≪ オペ後 ≫
頬側(左側)に骨欠損があったので舌側に切開を入れてあります。
≪ オペ後3か月 ≫
歯肉はきれいに治り、骨の幅が膨らんでいます。
≪ 二次オペ時 ≫
歯肉貫通型ヒーリングアバットメントを装着。この際 角化歯肉幅を増
やすため、
部分層弁にて根尖側移動させ テルダーミス(歯科用の絆創膏)で歯肉造成をしました。
≪ 上部構造セット ≫
これからの維持 がんばりましょうね!!