昨年 ほぼ治療が終了し、メンテナンスに入ろうとした患者さまです。
年明け メンテナンスで来院の際
衛生士にてブラッシングチェック 歯石・歯こう取りを終了し
「チェックお願いします!」との一声で その患者さまを診察させていただきました。
その際の 全体のレントゲンで気になるところがあり 小さいレントゲンを撮らせてもらうと…
≪全体写真≫↓の部分にわずかですが 何やら影が…
歯科用のレントゲンは回転し全体を撮影するので その際に反対側の影が入り
その影かもしれませんが 念のためと…
すると こんな画像が…
前歯 2本の根尖に骨の吸収像(矢印に囲まれた部分)が!!!!
前歯の神経が死んで 腐ってきている!
いやな予感が当たりました!
事情を説明し まず 歯髄診断器で100%死んでいるかテスト!!
すると 画面で見て右側の側切歯は反応があり 元気(ある意味凄い!!)、
(よくぞ 骨のない この状態で生きていてくれました!!!)
そして、左側の中切歯は全く反応なし…
やはり!
麻酔を使わず 即座に 根の治療に取り掛かりました 。
歯を削っても 全く反応なし…
穴が開くと 中から 黄白色の膿が ドロ~と!!!!
くさ!!
膿がでてくると 同時に痛みが!!!!
今で 膿がたまり パンパンの状態だったのが
圧が下がり 痛みだでたのです。
もちろん 膿が出きり、少し経つと 痛みは消えました。
その後 何度か 薬の交換をしたのですが 排膿がとまらず
ちょうどその時期 歯科用CTを導入したので 撮影させていただきました。
すると、やはりとてつもなく大きい根尖病巣がありました。
下の歯科用CTの画像を見て、歯牙と比較していただくと
どれくらい大きいか わかるかと思います。
矢印の部分の骨がありません。
根管治療を開始し、4か月
骨吸収はだいぶ縮小して小さくなってきていましたが、
排膿がなかなか止まらなかったので、歯根端切除術の説明をし
手術直後の写真です。
歯科用CTは正直でした。
かなり縮小していたと思っていたのですが、
開けてみたら かなり骨が無くなっていました。
そして、隣の歯の骨は確かにありました。
術後4カ月
骨の黒くなっていた部分はかなり縮小してきています。
全体写真
そして 歯科用CT
術前の写真と比べてもかなりの改善が!!
真っ暗だった部分が白くなり 骨の改善像が確認できます。
術前の歯科用CTの矢印部分と比較してみてください。
ここまで治癒すれば 安心!!!!
あとは、心棒を建て 入口を閉鎖し治療終了!!
また後日 治癒の状態を報告しますね!!!!