水道水と赤ちゃん 現状は?

朝日新聞のサイトから乳児の水に関するまとめられた情報を見つけました。

 

皆さん 目を通しててみてください

 

◆母乳の心配なし/妊婦も影響なし

 ――乳児は水道水を飲んじゃいけない、と言われたね。

 各地の水道水から、1キロ(1リットル)あたり100ベクレルを超える放射性ヨウ素

が検出されているからだ。大人は300ベクレルが基準だけれど、

乳児は低く設定されている。 

 

――どうして。

 放射性ヨウ素は甲状腺にたまりやすく、

がんを発症する危険性もある

 

放射性ヨウ素を含む水を1年間飲み続け、甲状腺にたまっても、

健康に影響がないとされるレベルが300ベクレル。

原子力安全委員会が定めた基準だ。

ただ、とくに子どもへの影響が大きいため、厚生労働省は今月17日、

 

国際規格を参考にして、乳児の基準を厳しくした。

 

 ――この場合の乳児とは。

 毎日の栄養を粉ミルクに頼っている赤ちゃん。

法律上の定義では、乳児は「1歳未満」だけど、

厚労省は、毎日どこから水分をとるのかを前提にする。

だから

生後10カ月でも、粉ミルクをまったく飲まないなら制限は必要ない。

 

 ゼロ歳児は体重の80%が水分。

ミルクを飲むピークは生後6カ月の頃で、体重8キロ程度の子が1日1リットルを飲む。

成人でも1日に飲む水は1.5リットルだから、相当な量。

 

 ――水分が足りないと大変。

 東京女子医大の楠田聡教授(新生児医療)は、

「人はどんなときも水分が必要で、乳児ならなおさら。

状況を怖がって必要な水分を与えなくなることの方が、

よほど危険で、数時間で脱水症状が始まる場合もある」

と指摘。

粉ミルクを作る時に、ペットボトルの水が手近にない場合には、

「水道水を怖がらずに使って」

と呼びかけている。

 

 ――ミネラルウオーターを使う際の注意点は。

 粉ミルクは水道水で溶くことを想定し、

成分にミネラル分が加えてある。

赤ちゃんは大人に比べて血液成分の調整力が弱く、

ミネラル分がたくさん体に入ると腎臓に負担がかかる。

このため、メーカーでは、

普段はミネラルウオーターで

粉ミルクを溶くことを控えるよう

呼びかけている。

 だが、これはミネラル分が多い硬水の場合。

日本産科婦人科学会は

「軟水であれば問題ない。

ラベルを確認してほしい」と、

手に入るなら軟水を使うことを勧める。

 

 ――母乳を飲む子や妊婦は。

 同学会は24日、

「現状程度の放射性物質の濃度なら、

連日飲んでも母親にも赤ちゃんや

胎児にも影響はない」

とする声明を発表した。

 

母乳中に出てくる放射性ヨウ素は

お母さんがとった量の4分の1程度だとされている。

今回検出された数値よりも濃度が高い500ベクレルの水道水を、

40週間の妊娠期間中に毎日飲んだ場合の被曝量は約3ミリシーベルト。

これは、

胎児に影響が出るとされる50~100ミリシーベルトよりかなり低い。

 

◆料理は? 歯磨きは? うがいは?/子どもを別にする必要なし

 

 ――幼児は問題ないの。

粉ミルクに頼る乳児は、1日に取る水分のすべてが水道水になるので、注意を促した。

そうでなければ、今のところは大丈夫だ。

 

 ――料理で使う水は。

 日本医学放射線学会は

「水道水が基準を超えたからといって、

子どもの調理だけ

別の水にする必要はない。

水を買えなかったとしても、

不安に陥ることはない」と呼びかける。

歯磨き や うがい なら、

直接体内に入るわけではないので、

同様に心配はいらない。

 

 ――水を濾過すれば放射線量は減るの。

 ヨウ素除去をうたう浄水器はあるが、効果はわからない。

東京都水道局は今回、対策として浄化の過程で

通常の4倍の粉末状活性炭を混ぜて、濾過した。

ヨウ素の数値は下がったが、

「効果があることは実験で確かめられているが

今回の注入による実効性は不明だ」という。

 ヨウ素は、8日程度たてば

放射線量が半減する。

同放射線学会は

「どうしても気になるなら、ひと晩くみ置いて使うだけでも

放射線量は減る。

ただし、水に雑菌が入る可能性があるので、

< span style="font-size: 150%">くみ置いた水を1週間も放置することは

避けてほしい」としている。

 

 ――東京都は摂取制限を1日で解除した。

 水道水の摂取制限を判断するのは、水道事業を営む自治体だ。

ただ、解除する際の基準はなく、厚労省が検討を進めている。

担当者は

「1日でも基準値を下回ればいいのか、何日続けばいいのか、

議論しなければいけない」。

 法政大の左巻健男教授(理科教育)は

「原子炉事故と関連しているので、

下がったからといって予断は許されない。

今回の数値上昇が雨の影響だとしたら、

これからも上下が繰り返される」

と予測する。

放射線の影響は年齢や個人で差が出る。

左巻教授は

「数値が低くなった時の水道水を、

清潔なボトルに詰めて密閉しておくのも

ひとつの方法でしょう」

と提案する。

【参考になるサイト】

日本医学放射線学会  http://www.radiology.jp/
   ・「妊娠されている方、子どもを持つご家族の方へ―水道水の健康影響について」
   ・「放射線被ばくなどに関するQ&A」

日本産科婦人科学会  http://www.jsog.or.jp/news/shinsai_index.html
   ・「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内」

サイトの中でも、様々な情報があふれていますので

精査してブログに掲載していきますね。 

 

  カテゴリ:お知らせ, 放射性物質関連