何年も前から 違和感が取れず 放置していたそうです。
『噛むと痛い』という事で 通常の根管治療を治療をスタートしましが…
≪初診時のレントゲン≫
根充材がほとんど見られず 矢印で囲んだ所に
白くもやもやとした根尖病巣が確認できます。
≪治療途中:歯科用CT≫
今年導入したCTで撮影してみました。
矢印の部分に黒く透過した根尖病巣がはっきりと確認できます。
大粒の小豆大くらいの大きさです。
病巣自体は縮小してきましたが、食事の際の違和感が改善しない為
歯根端切除術と膿胞摘出術を行う事にしました。
≪歯根端切除後レントゲン≫
根管内に根充材が緊密に充填され
矢印の部分まで縮小し 摘出された根尖病巣の像が
なんとなくではあるが確認できます。
≪歯根端切除後 歯科用CT画像≫
左上の画面:矢印の部分から骨を削除し、骨内へのウインドウを開け
歯根端切除と膿胞摘出を行いました。
黒い像が根尖部の像とつながっているのが確認できます。
右上の画面:根尖まで綺麗に根充材が満たしているのが確認できます。
左下の画面:左側から骨内へ黒い像がつながっているのが確認できます。
右下の画面:矢印の部分の骨が削除され近心歯根が確認できます。
根尖に白い根充材が確認できます。
今回のケースも やはりきちんとした根管治療がされておらず
その結果 根尖病巣ができ 違和感が出ているのだと思われます。
今回 歯根端切除と歯根膿胞摘出術を行いましたが
これにより 症状が改善・消失してくれるかと思います。
後日 その後として 報告させていただきますね。