昨日に続き 放射能の体への影響について
まとめられた朝日新聞の記事を掲載します。
まず、自然被ばく量については
当院での歯科用CTのページに
細かく記載されていますので ぜひ一度 目を通してみてください。
因みに まとめると
被ばく線量の比較(単位はミリシーベルト)
・0.000048…新宿1時間(19日 現在)
・0.001152…新宿1日(19日 現在を仮定として)
- 0.03…当院の歯科用CT
- 0.05…胸のX線検診
- 0.2~0.3・・・福島第一・第二原発の半径20~30㎞で 検出された線量(1時間当たり、15日午後8時台)
- 0.42…新宿 1年(19日 現在を仮定として)
- 0.60…胃のX線集団検診
- 0.81…神奈川県の年間自然放射線被爆量(国内最小)
- 0.91…東京都の年間自然放射線被爆量
- 1.19…岐阜県の年間自然放射線被爆量
- 1.50…一人あたりの自然放射線(日本平均)
- 2.40…一人あたりの自然放射線(世界平均・年間)
- 6.90…胸部X線CT(1回)
ということで、まだ安全ですね!!!
新宿の放射能数値は
参考資料として
を基にしています。
それでは記事に戻ります。
Qがんなどのリスクは?
一度に浴びると高まる
Q どれくらいの量で、健康への影響が出るのか。
A 年間の被爆量が100ミリシーベルト(100,000マイクロシーベルト)を
超えないことを目安にしている。
現在、屋内退避区域となっている福島第一原発から20~30キロの地域では15日、
1時間あたり200~300マイクロシーベルト(0.2~0.3ミリシーベルト)の放射線が計測された。
1千マイクロが1ミリだから、これを浴び続けると3週間で超える計算になる。
Q 3週間以上いたら、健康に影響が出てしまうの。
A すぐに影響が出るとは考えられない。
放射線の影響で最も危険なのは、原発の作業員らが
一気に非常に強い値をを浴びた場合だ。
広島・長崎の原爆では、被爆者は白血病や乳・肺・甲状腺がんなといひどの
リスクが高くなった。
福島県の屋内退避地域では、屋内に入れば被爆する量はぐんと減る。
この地域で高い値がずっと続くかどうかもわからない。
そもそも、放射能による影響があるかどうかは、1時間当たりの線量に、
受け続けた時間をかけた総量で判断する。
総量が目安を超えても、じわじわと被爆をした場合は、
がんになるリスクが高まるというデータはない。
一気に浴びた場合のほうが、健康への影響は大きいと考えられている。
Q どんな理由からそう考えられられるのか。
A チェルノブイリ原発事故により退避させられた30キロ圏内の人は、
退避までの間に数ミリシーベルトの放射線を浴びたと考えられている。
しかし、チェルノブイリでの健康を調べている長崎大大学院の
山下俊一教授(被爆医療)によると、 がんの発症率が高いという報告はないという。
甲状腺がんを患った子どもたちは、放射性物質に汚染されたミルクを飲んだのが
原因と考えられている。
ブラジルやインドなど、年間被爆量が数十ミリシーベルトと国際的にみても高い地域でも、
がん発生率は高くないという。
Q 今回の福島原発の事故では水道水からも放射性物質は出たようだが。
A 福島県が福島市内の水道水を分析したところ1キロ当たり、
ヨウ素131が177ベクレル(基準値は300)、セシウムが58ベクレル(同200)、
一時的に検出された。この値について、元原子力安全委員の松原純子さんは
「お年寄りも子どもも、飲んで安全には問題のないレベルだ」
と話している。
朝日新聞 2011年3月17日 より