硬い物を噛んで歯が割れたそうです...
昔、神経を取りその穴をプラスティックで埋め、治療を終了。
本来であれば、歯と歯の間の虫歯の治療が施してあったので、
冠を被せるか、心棒を立てないと割れやすいのに...
なぜ、そこまで前の歯医者は治療しなかったのか...
患者さまに説明すれば、嫌がる人はいないのに...
心棒を立てなかった結果、骨縁下まで歯牙・歯根破折。
術前のレントゲン
矢印の部分に破折線が確認でき、骨吸収が確認できます。
歯冠:歯根比から歯牙挺出(エクストリュージョン)は厳しい為、
抜歯即時インプラントを選択しました。
破折した歯牙(歯冠に歯根面がついて折れているのが確認できます。)
破折歯冠を除去した口腔内の状態
(折れた歯にひびが確認でき、歯の右側の歯質が垂直的に
なくなっているのが確認できます。)
歯肉のボリュームを増すために歯根を骨頂までカットし、レントゲンで確認。
この状態で1カ月待つ。
(歯肉を増加させ、オペ後にできる空隙の封鎖を可能にします。)
初診の状態よりも矢印の部分の骨が吸収し平坦になってきている。
オペ直前の状態
左の写真では矢印の部分の骨がさらに吸収してきている。
右の写真はオペ用ステントにて埋入ポジション・角度と骨の深さが確認できる。
オペ直前の 口腔内(歯肉が増殖しているのが確認できる)
粘膜反転時 (矢印の部分の骨が吸収しているのが確認できる。)
骨吸収が確認できる
抜歯窩〈唇側の薄い骨壁が確認できます。)
インプラントホール形成後
インプラント埋入
ヒーリング
キャップ装着
(プラットホームスイッチングを行うため、径の小さいキャップを装着)
骨造成(骨との間隙に骨移植材を詰め込める。)
埋入後、確認のレントゲン
径の細いタイプのヒーリングキャップを使用し、プラットホームスイッチングを行う。
プラットホームスイッチングとは骨をインプラントの上にのせ、
骨が下がるのを防止する方法です。
≪左のレントゲン≫
キャップの右側に移植した骨移植材が確認できる。
≪右の断層写真≫
唇舌的なポジションが確認できる。インプラントネック部分の骨が
バルコニーを形成しているのがわかります。
縫合後
縫合後、仮歯を装着した状態
4ヶ月後、仮歯を付け 歯肉の状態を回復させてから最終的な前歯を入れていきましょう。
さ、明日は朝からE.E.の勉強会だ!!がんばろう!!
日付: 2008年11月8日 カテゴリ:インプラント, 抜歯即時